先輩紹介

稲垣 俊吾さん

就労継続支援B型 クラシス
サービス管理責任者(社会福祉士)

稲垣 俊吾さん

確かに私は支援者ですが、気づけばみんなに育てられている。
日々「ともに育ち ともに生きる」の実践です。

クムレで働こうと決めた理由を教えてください。

それまで事務系の仕事をしてきた私は、正直、福祉職に対して高い志を掲げて職したわけではありません。
しかし、無い志は折れようもないので、逆に志を果たせずにくじける機会も無かったと言えるかもしれません。
入職後、いろいろな出会いや異動がある中で、福祉職の面白さに引き込まれて、クムレで働き続けようという気持ちが固まっていった感じですね。

実際に働いて大変だったことはありますか?

なにしろ、福祉系の学校卒でもなく、勉強はおろか、志したことすらなく、「福祉って何?それっておいしいの??」みたいな感覚からスタートしましたから、あれが大変、これが大変という感覚すらなく、毎日こなすだけで精一杯でした。
福祉職のことを対人援助職と表現したりしますが、それぞれ違う心や意思を持った千差万別な人間相手の仕事ですので、仮に利用者が千人いれば千通りの接し方が求められていると思っています。
常に新たな出会い、その度に自分も新しいことを求められるので、そういった意味では入職直後もさることながら、今も変わらず大変かもしれません。

その分やりがいを感じることはありますか?

対人の仕事ですので利用者の喜びや感謝の気持ちを直接感じることができます。「事件は会議室でおきているんじゃない。現場でおきているんだ」なんて言うドラマのセリフがありますが、現場にいなければ感じられない喜びや感謝の言葉って、この仕事を続けていくうえでのモチベーションにつながっています。
入職当時、利用者家族とお話ししている時に「それでね、先生~」と。「えっ先生?先生どこ??」って。
いろんな職場を経験してきましたが、先生と呼ばれるのは初めての経験で、「これは大変だ。『先生』って呼ばれるからには先生らしいことをせんといけん」と思わずにはいられませんでした。
やりがいも感じますが、その分、自己研鑽を行い、仮にも先生と呼ばれる責任を果たさなきゃという気持ちも湧いてきました。

一緒に働くスタッフはどんな人たちですか?

現在はクラシスという就労継続支援B型の事業所で働いています。
就労=働く場ということで、利用者への「支援」と「働く場としての役割」の両輪を回していく事業所にしたいとの法人の方針もあり、私も含めクムレの中で一番バラエティに富んだ、異業種から転職をしてきた経歴の持ち主が集まっています。
営業職、ガソリンスタンド、レストランシェフなど。
これまでのキャリアの中で、後輩や新入社員の採用や指導に携わってきた人も多く、これまで培ってきた経験が、就労支援の現場では特に活きていると思います。

日々の業務の中で大切にしていることはどんなことですか?

まずは、「お互いを大切にする」です。自分が大切にされていると感じられる経験を持っていたり、大事にされていると思えなかったら、自分以外を大切にしたり大事に思える筈がないと思っています。
次に「万事機嫌よく」です。前職の上司がいつも言っていた言葉です。
ただ機嫌よくとは言うものの、聞こえの良いことばかり言っているだけでは済まないこともあります。
相手が嫌がることを伝える時も決して一方的にならないように、言葉を尽くしてきちんと説明する、どうしたらよりよくなるかの助言を伝えるよう心掛けています。
また相手の生活態度や仕事ぶりも正当に評価して伝えてあげることが、万事機嫌よく働いてもらうために大切と考えています。

今後、こうなりたい!という目標はありますか?

入職してからいくつかの資格を取得しました。
入職した時点で、同期との年の差はかなり離れていましたが、みんなから福祉のイロハを教えていただきました。
今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
そうするうちに「自分も同じ資格を取って、対等な立場で意見を戦わせたい」という欲も生まれてきて、それから幾星霜、目標としていた資格取得を果たしました。
そんな中で自己研鑽の大切さや得られる学びの重要性にも気づかされました。
幸いなことにクムレには今でも目指すべき人がまだまだいますので、その沢山の山を目指して乗り越えていきたいですね。

クムレの魅力を教えてください。

「あんなこといいな、できたらいいな」と思っている人にとって、クムレはチャレンジできるチャンスを与えてくれる法人です。
キャリアパス制度も確立されており、それぞれの職能や立場に応じて求められていることが明確に示されているので、目標をしっかり持つことができ、自己の成長を実感できる環境が整っている職場です。
こんな話を聞かれたら、「私、そんな積極果敢なタイプじゃないからちょっと」と尻込みされる方もいらっしゃるかもしれませんが、クムレの組織内では今、「ワンチーム」というフレーズがよく飛び交っています。
それぞれの個性を組み合わせて、我々に課せられた使命の実現や目標の達成に向けて、力を合わせて取り組む組織を目指しています。大丈夫、あなたの個性が生かせるポジションが必ずあります。

あなたが【クムレ10の心得】で大切にしていることは何ですか?

10の心得もさることながら、私は法人基本理念の【ともに育ち ともに生きる】の言葉を大切に思っています。
この言葉を思い出すと、利用者、職員のみならずクムレに集う方のみならず、全ての人が、同じように双発しながら一緒に成長し合う対等な存在であると、謙虚な気持ちに立ち返らされます。

就職を考えている未来のスタッフにメッセージをください!

ずっと福祉職を目指してきた方はもちろんですが、福祉未経験の方もまずは「やさしい心」1つもってクムレに飛び込んできてください。
今まで知らなかった自分に会えるかもしれませんよ。

サービス管理責任者(社会福祉士)稲垣さんの一日

一日の活動風景
一日の活動風景
一日の活動風景

8:30 出勤・送迎

利用者さんを自宅やグループホームへ車で迎えに行きます。
利用者さん、ご家族から今日の体調や様子を伺います。
送迎の車内では利用者さんとテレビ番組の話や野球談議に花が咲くことも。

9:00 朝礼

今日の作業内容や目標の確認を行います。
その後、役割分担をして全員で掃除をします。ラジオ体操で体もほぐして準備万端。

9:30 利用者さんと作業現場へ

支援計画に基づき、個別の課題への取り組み状況などの確認を行います。
課題に取り組む様子や顔色、体調にも目を配り、ケガや事故のないように気を付けます。

11:30 昼食

昼食を摂りながら利用者さんから相談を受けたりと、話に花が咲く時間です。
クラシスの昼食はカフェ部門が調理しているおいしいお弁当です。食後は休憩時間に入ります。

13:00 事務処理

午前中の作業の様子や支援記録を確認して、利用者さん一人ひとりの様子を把握します。
支援計画見直しや準備もサービス管理責任者の大事な仕事です。

15:20 終礼

作業から戻ってきた利用者さんから、一日の出来事や頑張ったことを教えてもらいます。
頑張りが伝わってくる、嬉しい時間です。皆さん、今日も一日お疲れさまでした。

15:30 送迎・事務処理・記録作成・利用者、関係機関との連絡調整

利用者さんを車で自宅やグループホームへ送ります。
職員同士で今日一日を振り返り、明日の準備や関係機関に連絡を取ります。

17:15 退勤

私たちと一緒に、
誰もがその人らしく生きる
地域・社会づくりをしませんか?

「誰かの役に立っている」という実感と、
たくさんの「ありがとう」を頂ける、
やりがいのあるお仕事です。

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